INTERNET is not OUR BLACK SHIP!

Posted on, by | 3月 1, 1997 | | No Comments

 21世紀まであと幾ばく年、やっと我らの社会にもコンピュ−タ−が一般的なモノとして存在するようになった。もう誰もそれを自由自在に使いこなす者に対して別人種のように扱ったりしないであろう。ある部分では数十年前ではSFでしか見れなかったような世界が眼前で展開している、紛れもない現実として。
 コンピュ−タ− −因みにここで言及する“コンピュ−タ−”とは“パーソナル〜”を指す− は、あらゆるモノを合理化し、簡素化した形で我らに供給し、それによって幾分、いやかなり便利な世の中になったように思える。しかしマスコミなどから流れ出ている情報を眺めると、新製品の宣伝文句の裏に「パソコンを持たず、使えずという輩は現代人にあらず」とか、「インターネットくらいやっておかねばいづれ日陰に追いやられようぞ」などといった資本主義社会の常套手段である啓蒙、意識先導、の思想が漂っているように私には見て取れる。将に由々しき問題ではないだろうか。
 な〜んて深刻には思っちゃいませんが、最近のデジタル系の諸々はちょっと落ち着せがましくって、それに煽られる人々もちょぉ−っとステレオタイプ過ぎないんじゃないかな、と考え、ここに実際にデジタル系商売人を集い、覆面座談会を執り行う。 
 
まず、今回お集まり願った方々を紹介しよう、と云っても、覆面、匿名を条件に参加を承知していただいた訳なのでパ−ソナルデ−タは周知のものにはできない。しかしそのアウトラインだけは触れておくことにする。
某ハ−ドウェアメ−カ−勤務のA氏(以下、Hと表記)
インタ−ネットコンテンツ企画制作会社を経営するB氏(以下I)
本人はCGアーティストと宣うが実際はヤバめのハッカー、C氏(以下C)
そして偏執的林檎中毒ぎみの私、の4人である(以下S)。

S:ど−も、今回お集まり願ったのは、ちょっと最近のインターネットブームっていうんですか、おかしいんじゃないかなあなんて思ってまして、やらなきゃ救われない、みたいな。
I:あたかも免罪符であるかのように。それにつられてまず企業がこぞってホームページを開設してますよね。お陰で儲かりますけど(笑)。
C:解ってない奴が多いよね。何よりWebのデザインがどうこう言う奴っているじゃん。ダメ人間だね。そういう奴が作るホームページは滅茶苦茶重いんだよね。バッチリフルカラ−でさ。
H:そういうところは描画が終わる前にもう他に行っちゃいますよね。
C:だるい。
I:ISDNで組んでる人はまだまだ少ないですし、にしても128は未だ対応せずと云った感じが殆どだから64ベ−スだし。
S:根本から捉え方が間違っているのではないでしょうかね。そもそも電子検索的ツ−ルでしょ。インターネットって。私なんかはグレ−スケ−ルで充分なんて思ってるし、まあ32色あれば事足りる様に思えますけど。
H:あと最近、プロのWebデザイナーも結構陥ってる病ですが“ショックウェーブ猿”、多いですよね。
C:あれはイラつく。あと、こんなに携帯だのPHSだのが出回ってるっつーのに、「E−MAIL下さい」だって、わざわざデジタルで面倒臭くしてどうするってんだってなもんで。
S:私も常々そう思ってました。だから私も一応アドレス持ってるんですけどほとんど使ってないですね。仕事の発注とか、連絡がつかない時とか以外は。データは商用ネットワークで充分だし。あまり人にも教えてないですよ。、名刺に格好付けにのせたりもしてませんよ。私の場合、そういう人を見てて逆に毛嫌いし過ぎてるだけなんですけどね。
C:そういえば俺も知らない、後で教えろよ。
S:いいですけど。メディアとしての可能性はどうでしょうかね。
I:インタ−ネットを一つのメディアとして捉えるのはまあ間違ってはいないと思いますけど、他のメディアと同じ様に同じ意識で接するものではないように伺えますね。
C:同じメディアでも、新聞は比較的近いっしょ。「質より実」ってところが。
H:そうですね、デザインよりも情報量、又その情報のホットさに重きを置くべきと云う点でも近いですね。
C:それを解っちゃないから滅茶苦茶ダセ−。きれい、かっこいいがクールだと勘違いしてるせいもあるだろうけど。
S:ではインターネットに於ける“クール”とは何でしょう。
H:まずデザインよりも操作性でしょうね。スクロールは速けりゃ速いほどクール。
I:デザインにしても一般のグラフィックとは一線を画した、限定状況下でのセンスが要求されますよね。256色より32色、操作性も優れていてその上に立ったデザインであればもう完璧。実際難しいですけどね。仕事していて常々思うんですけど、企業の偉い方なんかは、色味が乏しいと陳腐に見えるらしいみたいですね。多いですよ、そういうダメ出し。
S:いくらできがよくても、いつ見てもず−っと同じというのは腹立ちますよね。
I:まめに更新するのはabexとコンピューター会社くらいですね、実際は。
C:abex絡みと云おうか小室○哉絡みと云おうか...、会社も彼も、俺は個人的には好きじゃないけど。趣向とかやり方とかがさ。でもあそこら辺が今一番時代が見えてるんじゃないかなんて思ったりもする。何より元気イイじゃん。フレキシブルでさ。第一、会社の判らんヤツラにインターネット繋いでやっても、せいぜい海外のエッチサイトをビュンビュン飛ぶのが関の山でしょ。後は去年続け様に捕まってた“不良サラリーマン”じゃないけどドラッグ系とか。それだったら、ガッコのガキどもにもっと使わせてやろう、と考える方がかなりイケてるって感じじゃん。“YOU ARE THE ONE”だっけ、俺買ったよ、悪いけど。でも聞いてない。あと最近面白いのはアップル絡みかな。“Copland”もコケて、「SUN」に喰われるのか「Be Box」を買収するのかと思ったら、蓋を開けてみれば「TOY STORY」で当てた「ピクサー」のスティーブ・ジョブスでしょ。あっ「NeXT」の、だったね、買収価格は4億ドルだったっけ。大変だなぁ赤字続きなのに、なんて思いながらいつもチェックしてる。
H:ウチは最近やっと動きがあったから盛んになりましたけど、まだ足りない様な気がします。
C:やっぱり更新はできるだけまめにして欲しいよね。全然変わってないのに「あなたは何万人目の訪問者です」なんて書いてあると激ムカつく。
S:さて、日本に於けるインターネットは、今後どうなって行くんでしょうかね。例えば課金の件とかなんかは。
I:最近やっと通信販売が出来るようになったんですけど、まだクルマを買えるようなレベルじゃないから、もう少し時間はかかるんじゃないかな。何せ日本はスクランブルが甘いですですから。
C:日本の今の張り子の虎っぽいムーブメントは速効無くなるね、この前のJリーグ人気みたいに、もうそろそろアジア予選が始まるっていうのに、今じゃ見向きもしてないじゃない。ひどいよ。
H:確かにマスコミの陽動もあって、砂上の楼閣になってしまっている事実は否めないですね。全く外枠だけ、といいましょうか。
S:インターネットは単なる生活ツールなのに、恰も黒船がやって来たような騒ぎ方はないですよね。ビル・ゲイツは差し詰めペリーかな、私はマッドさ、カリスマ性と云う点ではスティーブ・ジョブスの方が好きですけど。まあ暫くすればこなれてくるんでしょうね。
I:ローリングストーンズのライブも回線がパンクして大変な事になったけど、今は昔、のものになりましたし。この前やってた「パワーネット」だったかな、NTTが冠の。エントランスコードを予約制してうまいことやったようですよ。
S:それと同じような方式で、インターネットの自動販売機みたいものもでてきましたしね。今レンタルビデオ屋のTSUTAYAなんかに置いてありますよ。
C:後は非常回線とかコムサットがもっと使えればいいんだけどね、ハッキングじゃなくてさ。
H:それはアブないアブない。

 この後もまだまだ続くのですが、何せ書けないことだらけになり始めまして...。しかしいずれにせよ、世間に煽られず自分を持ってりゃどんな世界でも生きてける、と私は思ったね。

Share

Comments

Leave a Reply