Art Exhibition
“IN THE AIR”
at Club Air
OCTOBER 28th 2002

art by Arai


q1:アートについてどのように考えていますか?

 歴史的に見て、アートは権力者個人の権威の象徴として存在し、磨かれ、また服従してきました。でも時代が何層にも重なった2002年の現在、アートは自身の持つ意味をだいぶ変化させて来ています。現在のアートはアーティスト個人から民衆、国民、人類へそのメ−セ−ジを送る役割に変化し、アートに感性の自由化をもたらしました。

q2: なぜエアーにアートを?

 クラブ業界にアートが必要なのか?という意味では、必要だと思います。過去にもクラブでアートを利用していましたが、一種の起爆剤として利用されたようです。クラブセンス(演出)が大切だということを示す意味もあるかもしれません。
 クラブ(エアー)でのアートペイントは2年振りの創作になります。過去にもアートを利用する例がありましたが、そのプロジェクトのスタッフにアートの運用センスがなかったので、私は参加しませんでした。エアーはカフェとクラブの融合スペースとして現在成功しています。

q3: 今回の壁画アートのコンセプトは?

 もちろんエアー(空気)ですね。空間に空気が存在しているのは当たり前すぎて意識されないことですが、クラブでダンスをしている時にその空気はとても大切です。タバコの煙りや下水の匂い、DJのサウンド音、ライティングなんかがその大切なコンテンツになります。自分でも居心地のよいその空間を創作スペースとして、絵図はタバコの煙が空にゆっくり舞うような線、ラインを描きました。色はちょうど15年以上前のサイケ、ラガ、海底のイメージで、演出として使用するブラックライト(蛍光ライト)の特徴を踏まえた上で原色の印象的な色使いに仕上げました。海底と言うよりは2002年の今、宇宙空間ですね!

q4: クラブ業界とアートの接点は?

 クラブ業界がアートの力を利用することは、2002年の今では当たり前になっています。かつてはクラブ業界のみなさんがアートの必要性を理解するのにとても苦しんでいた時代もありました。一般に、クラブはDJ、VJ、ダンス、オーガナイザーのパターンで営業していましたし、アートなどを考える時間はないように感じました。それが時代の最先端のビジュアル演出として、今では理解もあるようです。どこが先端なのか迷ってしまう(中途半端な)アートが多いですけどね。アートは何を創造するにも自由。でも世界のアーティストの中での暗黙のルールみたいなものはあります。『アートは今までにないものを創ることがあたりまえの使命』ですからね。

q5:アートは必要なのか?

 世界レベルのインタビューで『アートは必要なのか』なんて聞いたら笑われますよ!だってアートは時代のメーセージですから。今に生きる人々にはただのイベントや演出にしか考えられないかもしれないですが、アートの本質は100年後、200年後、いやもっとかもしれない、その未来の私たちの子孫の判断にかかってますから。ただ単純に言えることは、私のアートは今の時代を写し出しているに過ぎないということです。子孫がそれを見て感じるのは、その時代にどういう人々がどういう暮らしをして、どういう遊びをして、どういう生き方やポリシーがあったのか?ということです。そしてそのヒントとなる重要なコンセプトがアートの中にあると私は考えます。私の創作したアート自身よりも、アートと一緒に踊り、そしてその時代を楽しんだ人々とアートを通じて関わること、そのことがとても重要だと思います。

q6:世界と日本(東京)のアートの違いは?

 日本はまだまだアートに無関心ですね。どこの業界も。これから何年かはアートを見つめる時間がないのかもしれません。お金、お金、株、株でしょう?無理ですね、今世界と比べるのは。日本はまだまだ人間として生きられていないんですよ。戦後の苦しみをお金にかえてバブリっても、結局戦争に負けた腹いせにしかなっていない。今ではそれもなくなっちゃって、他人に対する意地や偏見なんかで仕事しているような日本人はダメでしょう?結局、他人を見つめられない。自分をも粗末にしている。そんな人はアーティストからお断りですよ。子供のオ
モチャを捨てる親がどこにいますか?でもそういう親、日本には多そうでしょう?とても。自分勝手なんですよ。そんなストレスで全てを見ている日本は最低の国ですよ。これから日本のアートがどうなるか分かりませんが、日本人より日本感をより大切にした方がいいですヨ。政治をみれば法律が見える。法律が見えれば人間の生き方が見えてくる。そんなバロメーターがバラバラな日本には、まだまだアートを見る時間なんてないんじゃないでしょうか。外国人は日本庭園をアートとは言いません。庭だから。それしかないから日本人は困ってしまいます。もっとアートを創作するアーティストが住みやすい国にならなければと思います。あれ、世界と日本?でしたね。20年後またお話ししますよ。

q7:スピーク(クラバー)へメッセージをどうぞ!!

 スピークの読者諸君へ。うっぷんを晴らすためだけにクラブへ行くようなのは最低。センスを吸収して下さい。ファッションやアート、音楽や人の会話、それが今の時代を知るということ。そして次の時代にクラブに来る若者に、我々やあなたの感じた事を教えてください。それがアートですよ!宗教に近いけど……。政治、宗教、科学、文学、芸術エトセトラ。同じレベルのタイトルにより、人の時代は生きていくための流行となり、時代は構成されているということを、あなたは感じませんか?時代の感性は時間によって支配されている。時を支配したものが時代のカギを握る事ができる。私はそう考えるとともに、それをメッセージにします。


Arai
araibb@aol.com

1985年からアート制作を開始してもう17年。これからもストリートからクラブへ、デパートのディスプレイや壁画などのアート活動をしてまいります。クラブの壁画はこのエアーで30店鋪目。トゥールズバーやピカソ、バンクやゴールドでのペイントが懐かしいです。
それにしても17年はあっという間ですね。ストリートアートが昔より活動していないのがちょっと寂しいですが!パワーがないのか、お金が無いのか!?でもセンスがないことよりは活動をすることが大切。クラブでもっともっとアーティストと出会いたいネ!時代の感性完成的理論なんかクラブでお話ししましょう。これからの時代のお話ですけどネ、、。
荒井

Share

Comments

Leave a Reply