New Style Of Catalogue In New Decade

Posted on, by | 5月 1, 1997 | | No Comments

街角のショウウィンドウが衣替えをする季節には各ブランドのヴィジュアル合戦が繰り広げられる。インパクト性、斬新さ、そしてオリジナリティ…
いかにエンドユーザーである我々に訴えかけるのか?クリエーター達はそのアイデアを競うがごとく、シーズン・イメージを一冊にまとめあげる。ここに挙げた4ブランドは従来の概念をこえた新しい形でのイメージづくりがなされている。



(1)MATSUDA
4シーズン前にムッシュ・ニコルのデザイナーであったYUKIO KOBAYASHI氏がメンズのみならずレディースも!と立ち上げたブランドがMATSUDA。メンズとレディース、ズバリ“男と女”がMATSUDAのブランドテーマであり、またデザイナー自らが永遠に追い求めるテーマでもあるという。この世に男と女のみが性として存在し、その性別を直視すればするほど性差を越えたところにある自分自身がでてくる、…。デザイナー氏の持つ永遠のテーマを10人のクリエーター(アーティスト、フォトグラファー、イラストレーターで構成)に投げかけて一人につき一枚限定で出品してもらい、まとめたのが今回のカタログ“BEYONDO GENDER”。前回のナン・ゴールディンの切り撮ったドキュメンタリー・タッチ(A.D.C賞受賞作)に続き、さすが!と唸りたくなる力作。

(2)UNITED ARROWS
セレクトショップの老舗的存在、ユナイテッド・アローズ。インポート物からオリジナルに至るまでその品揃えの豊富さと、ブレイクするモノを選りすぐる的確な眼には感嘆させられてしまう。“リアルクロージング(本当に着れる服)でオリジナリティのある物”がU.アローズの着眼点。そしてそんなU.アローズがメッセージカタログなるものを作っている。商品カタログとは別に作られるこのカタログは、クリエイティヴ・ディレクターにKOICHIRO YAMAMOTO氏をむかえ、サブタイトル“究極の制服”と題して“今の日本!今のリアルクローズ!”を個性的なアイデアで表現。モデルの高校生諸君はほとんど普段と変わらない制服姿。合わせたU.アローズの服はスタイリストさんといっしょに本人達が選んだというからまじめにリアルクローズなのだ。作り手側の狙いどおり、このメッセージカタログに「これぞ日本独特の文化!」と諸外国の評価がとても高い。

(3)MAX&CO
スタイリッシュにコーディネートでき、しっかりトレンドラインでありながらリーズナブル、とくれば世界中に絶大な人気があるのもうなずける。
MAX&COはシーズンカタログとして年に2回マガジンを発行している。プロの編集者によって作られたこのマガジンはテーマ毎に撮り下ろしたファッションページにはじまりインタヴューページや街のルポルタージュ、コスメに映画や音楽、アートなどのカルチャー情報など、ライフスタイルも含めて提案された盛りだくさんな内容で作られている。
“女性にとって洋服は生活の一部として存在している”そんな思いを見事に伝えるMAX&COマガジン。自由にポジティヴにファッショナブルに生きる女性こそMAX&COの描く女性像なのだ。

(4)K.a.t.
アソビ心があればあるほど楽しく着こなせる洋服K.a.t.。デザイナーであるAKIRA SASAKI氏の服づくりの原点がアソビ的発想というからうなずける。そんなK.a.t.がまたまたアソビ心のギッチリ詰まった楽しいカタログを作ってくれました。“ミラクル”をキーワードに9人のクリエーター達がそれぞれに感じ想うK.a.t.を表現。参加アーティストには、誰もが知っている古株どころから12才の男の子にいたるまで。キャリアを問わずアソビ心の純粋さを問う!といったところ。“洋服は買った人が好きに着てくれる”のと同じように参加者にK.a.t.を好きに料理してもらったところ、写真もあればイラストもあり、おまけにK.a.t.人形のキットやシールまであって福袋並みの楽しさが満載。カタログにとどまらずショップのヴィジュアル・ビデオやTシャツなどブランドに関わる楽しい活動を思案中。次は何がでるのか乞うご期待!

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