時の流れのままに、、、。

Posted on, by | 11月 1, 1998 | | No Comments

第5章
  君の影が….。

良平とユナの関係の中に、ひょっとして愛の中に、それぞれの記憶の中に、思いつきの朝の温泉旅行。そこから始まるはずのない、そう良平の夢に見ていた「ロマンス」が始まった。
だが…。今さら俺にロマンス?どこまで俺はカワイーンだ?ユナはチャーミングだ。しかしクレイジーで理解できない。
愛おしさとはそんなものだろうか。
それとも俺の甘ったるい願望のゆえにこの関係はもろいものなのか?
ユナと過ごした月日が良平を埋めていた。
しかしそれは良平にとって 心の傷を癒すことなく より孤独を感じていた。
良平は一人でクラブを周り バーに顔を出し 仲間と話し、程よくアルコールを飲み、バイクで東京を走りつづけた。ユナは沢山の趣味や仕事を持っていて、雑貨用品や人形を集めたり、自分でもよく小物を作っていた。
今日はフードコーディネーターのシェリーとコラボレートすると言っていた。
女の子達と共同生活していて いつも何やら忙しくしていた。
女の園のアパートへは行きづらいため 良平はユナを外へ呼び出していた。
いつか 良平と暮らしたい。ユナは言っていた。
しかし良平は朝 バイクで走っていた。
調布の友人の家までカセットテープを届けその後もずっと走り回っていた。一人で風を感じて。
ゴールは自分のアパートでもない、ユナでもない。
箱根の時間、あれは何だったのだろうか?
ロマンスカーの中で良平とユナは話し込み、よく笑い それは翌日まで続いた。
散歩しながら東京へ帰るのをためらいつつ「こんなに笑ったのはひさしぶりだよ!」
「こんなに楽しいのはひさしぶりよ!」
そして東京へ帰り ユナと別れ また一人きりの朝を送っている。前よりも重たい朝を。
DJブースで話し込んでいると 若いDJが良平に近づいてきた。
「あの ユナちゃんって人!探してましたよ。」
機嫌良いらしい。ダンスホールへ跳びはね戻っていく。
その若いDJの後ろ姿を見ながら 良平はゆっくり立ち上がった。
ユナと最後に会ったのはいつだったかな?
マニアックで偶然会ったとき!朝ボエムで食べていたとき いやドウマゴで軽くお茶をした時?ユナは都合が悪いからといって早々に帰っていった記憶がある。
良平はそんな考え事をしながら フロアーを歩いていたり、声をかけられ立ち止まって話をしたりした。
活躍している音楽ライターの女性と出会い少し話をした。
若手のミュージシャンを連れて来て紹介された。
「良平、あんたユナと付き合っているんだって。」
結局その日はみつからなかった。次の店へ行ってしまったのか もう帰ってしまったのだろう。
良平は公衆電話の近くまで行ってユナのアパートへ電話しようとしてやめた。
さっきの若いDJがやって来て
「あれ!ユナちゃん会いませんでした?」と声を張った。
「ダチが近くで小さい店やっているんですけど良平さんも行きませんか?」
バーボンをロックで少しずつ飲んでいるとその空いた店に良平の20数年来の友人が女性を連れて入ってくる。
「なんだよ山本!」今夜は長い夜になりそうだ…..。
山本は2人のモデルっぽい子を連れていた。

次号へ続く…….。

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