時の流れのままに、、、。

Posted on, by | 1月 1, 1999 | | No Comments

前号までのあらすじ
「ねえねえ やめなよこんなところで まずいよ こんなところで。」そういうと 良平はあたりを見渡した。 その瞬間 前方から赤灯が 良平達に迫ってきた。
ミアはもう何やら飛んでるらしく バカなことを口ずさむ。
「なにあれ お巡りさん? いいわ わたしって怖いのよ! 良平君みててね!」そういうと
道路の真ん中に立ち往生し そのまま 赤灯にふらりふらりと歩いていく。
良平はやばいよ。と考えていても あの子はもう光の中!
この場しのぎの訳のわからない言い訳を 頭のなかで言い繰り返す良平であった。
「なんで こうなるの! 」 「ミアちゃーん そっちは危ないよー!」
近くの公園の時計は 4時を回っていた。…………………

第7章

道路のまん中に仁王立ちするミアを見て 当然のようにおまわりさんは ヤッテくる。
「はい そこの人道路に立っていると危ないですよ!歩道を歩きなさい。」
ななんと優しいお言葉。 するとミアは
「何言ってンの?どこ歩こうが私の勝手でしょう!」
そういうと 今度は パトカー目掛けて 大きな大きな石を投げようとする。
「だめ〜 わ〜!」良平はミアの手をとっさに掴む。
「なにしてんのよ〜 あなた誰のみかた〜」ミアはとんでもない声を出す。
「はい そこまで。ちょっとこちらによって下さい 歩道に来て下さい。」
パトカーの中には2人のおまわりさん。なんか顔が真じ顔。薄暗さの中でもそれだけは分かる良平だった。
「すいません。この子 酔っているんです。少し すいませんもう帰りますから。ハイ!」
良平はとっさにミアの腰を抱き 歩道の角へ歩こうとすると。
「良平くん。何してんの。どっちの味方。あ.な.た。 私とHしたくないの。」
こんな時にとんでもない事をいうとんでもない奴だ。そりゃ3流テレビかなんかでよし それじゃ〜なんておまわりさん殴っちゃたりする 男いるけどさ〜。とりあえずそんな時じゃね〜よこのタコ女。と心の中で叫びながら 顔はニコニコと自分がタコみたいな良平。
お巡りさんは赤灯まわして こちらを見ている。
「ここがアメリカだったらあんなお巡り ズドン!よ ね!良平君。」
「なに言ってんだよ お前がズドンだろ。」良平はおまわずいってしまった。
50メートルぐらいだろうか、パトカーから離れると、いきなりお巡りさんは サイレンを鳴らし反対方向へ走りさっていった。なにかもっと大変な事件が起きたのだろう。
「良かったね!ミアちゃん。行っちゃったよ。あぶなかったよね〜。」
そう言ってミアを伺う。するとどうだ ミアはへろへろ。そんな会話なんてもう聞いちゃね〜 タコ女。
このまま放っておいて 凍死されても困るしな。どうしようと考えながら歩いていると。
やはり彼女は重い。そう感じてきた。酒ももうきれてきて当たりは薄明るくなってきている。
ここの情景。
良平はミアの右手の手のひらを両手で掴み、肩から一本背負いのようにかつぎ、ずるずると歩道を歩いていた。 自分で考えるのも嫌なものだ。戦争映画じゃないんだからさ〜。
とりあえずタクシーを拾おうとミアを歩道の角へたてかけ 道路左右をみわたす良平。
気分とは正反対に、こんな時程 街の空気は済みきり いい朝に感じる。
たばこをひと吸かし タクシーを待つ良平だった。
こんな最悪な朝は良平にとってひさしぶりだった。

しばらくすると 左方向から どど〜んっ。どど〜んっ。という大きなカーサウンドシステムの音が聞こえてくる。こんな朝から。ヒップホップ。なんてタコ野郎なんて考えながら一人で苦笑いをする良平。たばこをふかしながらマンホールを眺める。
どど〜んっ。どど〜んっ。と とても大きな音がゆっくりこちらへやってくる。
真っ白な真っ白な シボレー。窓はとってもな黒で、車の中なんかまるで見えるわけがない車だった。シボレーは良平の前にゆっくり止まると。大きな音を出しながら止まっている。
良平は見えるわけのない車の中を薄めで 見ようとすると 車のなかから大きな笑い声がする。
「すいません。冷やかしだったら帰ってもらえます。君たちも忙しいでしょう!」
と良平は力のない声でそう言うと 車の中はもう大爆笑の渦になっていた。
シボレーのスモークウィンドーが静かにゆっくり開く。5cmぐらいだろうか、そのぐらい開くとそこから何か声がした。
「良平く〜ん!な〜にしてるの!私といいことしな〜い!」
朝からまたふざけた野郎が良平の目の前に現れた。すかさず良平は5cmの窓越しに訪ねる。
「誰でも、どうでもいいけど俺は今機嫌がとってもわりんだよね! とりあえず今何時!」
と聞くと 車の中は大爆笑し気持ち車が揺れてみえた良平だった。
歩道脇のミアを横目に 目の前の見知らぬシボレーを前に、呆然と立ち尽くす良平だった。
もちろんシボレーのなかは まだ爆笑の渦だった。

次号へ続く。

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